「犬を飼っていたから、査定額が下がるんじゃないか」――マンションの売却を考えたとき、犬の飼い主なら誰もが抱く不安です。フローリングには爪の跡。壁には引っかき傷。そして、自分では気づかないかもしれないペットの臭い。不動産歴24年の経験から、本音でお答えします。
この記事の結論
- 「犬を飼っていたから下がる」は半分ウソ。下がるのは臭い・傷・汚れの物理的ダメージがある場合だけ
- 最悪でも30〜50万円程度の減額。数百万円下がることはまずない
- 買い手が犬の飼い主なら、傷はほぼ問題にならない
- ペット可物件は希少性が高く、正しい市場に出せば有利
査定が下がるのは「犬がいたから」ではない
「ペットを飼っていた」という事実そのものは、査定額を下げる要因にはなりません。下がるのは、臭い・傷・汚れといった「物理的なダメージ」がある場合だけです。つまり、犬を飼っていても室内がきれいであれば、査定額は下がりません。
では、なぜ多くの飼い主が「下がるのでは」と不安になるのか。それは、一般的な不動産会社がペット可マンションの価値を正しく評価していないからです。一般の査定では「ペットの使用感」はマイナス評価の対象になりますが、「ペット可であること」の希少性はプラス評価されません。これが、犬の飼い主が売却で損をする最大の原因です。
実際にいくら下がる?リアルな数字
ペットによるダメージがある場合、どのくらい査定額に影響するのか。実際の相場感をお伝えします。
| ダメージの種類 | 減額の目安 | 対策費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ペット臭(中程度) | 10〜30万円 | 3〜5万円 | プロクリーニングで除去可能 |
| フローリングの傷(全体的) | 5〜15万円 | - | 細かい擦り傷は影響なし |
| 壁のひっかき跡 | 5〜10万円 | 1〜3万円 | 巾木付近の小さな跡は問題なし |
合計すると、最悪でも30〜50万円程度。数百万円も下がることは、まずありません。しかも、これは「犬を飼わない買い手」に売った場合の話です。
買い手が犬の飼い主なら、話は変わる
ここが一番大事なポイントです。あなたの物件を買う人が、犬の飼い主だったらどうでしょう?
犬の飼い主が買い手の場合
- フローリングの傷 →「この家で実際に犬を飼ってたんだ」という安心感
- ペット臭 →「クリーニングすれば大丈夫」とわかっている
- 壁のひっかき跡 →「うちの犬もやるから気にしない」
同じ物件でも、買い手が違えば評価が180度変わります。一般市場に出して犬を飼わない人に売ろうとするから、傷が問題になるのです。犬の飼い主に直接売れば、ペットの使用感はマイナスにならないどころか、「犬と暮らした実績のある物件」として信頼につながります。
「ペット可」は実は資産価値プラス
あまり知られていませんが、ペット可マンションは市場で有利な立場にあります。東京23区の物件のうち、ペット可は全体の約15〜20%しかありません。一方で、犬を飼っている世帯は全体の約10%。その多くが「次もペット可が絶対条件」と考えています。つまり、需要に対して供給が圧倒的に少ないのです。
特に以下の条件が揃っている物件は、ペット可市場で「プレミアム物件」として高値が期待できます:
損しないための3つの鉄則
鉄則1:ペット可の価値がわかる不動産会社に相談する
一般の不動産会社は、ペット可マンションの売り方を知りません。「傷があるので減額」で終わりです。ペット可物件の希少性を理解し、適正な査定ができる専門の不動産会社を選んでください。
鉄則2:買い手を「犬の飼い主」に絞る
一般市場に出すと、犬を飼わない人も内覧に来ます。そうすると、ペットの使用感がマイナスに働きます。最初から犬の飼い主だけにリーチする売り方が、最も合理的です。
鉄則3:最低限の臭い対策だけはやる
犬の飼い主同士の売買でも、臭いだけは対策が必要です。理由は、買い手は「前の犬の臭い」ではなく「自分の犬の臭い」で暮らしたいから。プロのクリーニング(3〜5万円)で十分です。
一般市場に出す場合の注意点
- 告知義務:ペットを飼っていた事実は告知義務の対象ではありませんが、臭いや傷の存在を隠すとトラブルの原因に
- リフォーム費用の判断:リフォーム費用が売却額の上乗せを超える場合、やらない方が得
- 内覧対策:犬を飼わない買い手の内覧時は、臭い対策を徹底する必要あり
まとめ
この記事のポイント
- 犬を飼っていたこと自体で査定額は下がらない
- 下がるのは臭い・傷の「物理的ダメージ」だけ(最大30〜50万円程度)
- 買い手が犬の飼い主なら、傷はほぼ問題にならない
- ペット可物件は希少性が高く、正しい市場に出せば有利
- 損する原因は「一般市場に出すから」
犬を飼っていたマンションの査定額はどのくらい下がりますか?
犬を飼っていたこと自体では査定額は下がりません。臭い・傷・汚れなどの物理的ダメージがある場合のみ、最大30〜50万円程度の減額となります。数百万円下がることはまずありません。
ペット臭は査定にどのくらい影響しますか?
中程度のペット臭で10〜30万円の減額が一般的です。ただし、プロのクリーニング(3〜5万円)で除去可能なため、売却前の対策で影響を最小限に抑えられます。
ペット可マンションは資産価値が低いですか?
いいえ。東京23区でペット可マンションは全体の約15〜20%しかなく、希少性が高いため、正しい市場に出せば資産価値はプラスに働きます。
フローリングの犬の爪傷は査定に影響しますか?
細かい擦り傷は査定にほとんど影響しません。問題になるのは深いえぐれや広範囲の剥がれで、その場合でも5〜15万円程度の減額です。
ペット可マンションを高く売るコツは?
3つの鉄則があります。ペット可の価値がわかる専門の不動産会社に相談する、買い手を犬の飼い主に絞る、最低限の臭い対策(プロクリーニング3〜5万円)だけ実施する。一般市場に出さず、ペット可専門市場で売ることが最も重要です。
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